シーケンスメモリーテストのしくみ
盤面には9枚のタイルがあります。開始すると、1枚のタイルが光ります。それを押してください。次に同じタイルがもう一度光り、続けて2枚目が光るので、2枚を順番に押します。ラウンドごとに、それまでのパターンに1手が足されていきます。
テストは最初にまちがえたタップで終わります。スコアは、ミスなく再現できた最長の手数です。
シーケンスメモリーの良いスコアとは
| 最長の手数 | 評価 |
|---|---|
| 15手以上 | 非常に優秀 |
| 12〜14手 | 優秀 |
| 9〜11手 | 平均より上 |
| 6〜8手 | 平均 |
| 4〜5手 | 平均より下 |
| 4手未満 | 練習しましょう |
この区分はあくまでおおよその目安です。思ったより低かったときは、もう一度やってみてください。最初の回は、記憶の限界ではなく、ちょっとした注意のゆるみで早く終わることがよくあります。
背景にある科学
心理学でいちばん近いのは、1970年代の初めに開発されたコルシブロック・タッピング課題です。検査者が積み木を順に指でたたき、被験者が同じ順番でたたき返します。健康な成人の記憶範囲は、通常5〜6個ほどです。
ここでは、それより高いスコアが出る可能性があります。それには理由があります。コルシ課題では、毎回まったく新しい順序が出ます。このテストでは順序が積み上がっていくので、10手目に着くころには、1手目をすでに9回も復習していることになります。パターンの前半は長期記憶に移り、ワーキングメモリに頼るのは新しい数手だけになります。
長い順序を覚えるコツ
かたまりにする。 10個のタップをバラバラに覚えないでください。3〜4手ずつのグループに分けて、それぞれに形や経路を与えます。たとえば「角、角、中央」のあとに「右辺を下へ」のようにします。
経路をたどる。 タイルを結ぶ線を思い浮かべる人は、成績が良くなりがちです。星座を描くようなイメージです。再生中に指を盤面の上に構えておくのも効果があります。
タイルに番号をつける。 盤面を電話のキーパッドのように1〜9として、パターンを数字の並びに変えます。視覚の記憶を、言葉の記憶でも支えることになります。数字記憶テストが得意な人には、この方法が合います。
新しい1手に集中する。 前のラウンドまでの順序は、もう知っています。再生中は、知っている部分は流れに任せて、最後のタイルに注意を向けてください。
入力を急がない。 自分の番に制限時間はありません。速く押しすぎることが、まちがいの最大の原因です。
この能力が役立つ場面
順番に並んだ位置を覚える力は、キーパッドで電話番号を押すとき、道順をたどるとき、ピアノの曲を覚えるとき、ゲームでコンボを出すときなどに使われます。また、順序は問わず四角の位置だけを覚える視覚記憶テストと、同じ空間記憶を使います。